小樽商大アメフト部 グラウンドで酒盛り9人搬送1人重体

これはいけません!
神聖なグランドですよ?
北海道小樽市の小樽商科大で7日、飲酒していたアメリカンフットボール部員らが体調を崩し、午後8時ごろから男女9人が立て続けに救急搬送された。うち7人は未成年で、1年生の男子学生(19)が心肺停止状態となり入院、重体。全員が急性アルコール中毒とみられる。部員によるバーベキュー大会が開かれており、現場には焼酎やウイスキーの空き瓶などが大量に残されていた。
 大学や小樽署によるとアメフト部は5日から学内で合宿中だった。1~4年生の部員約60人が7日午後3時ごろから大学のグラウンドで「花見」と称しバーベキューをし、飲酒。午後5時ごろ、一部部員の具合が悪くなった。飲み会に部の顧問は同席しておらず、介抱されずグラウンドに寝かされていた部員もいた。
 市消防本部によると午後7時45分、「部員が酔って倒れている」と最初の119番があり1人が搬送された。約35分後に「もう1人意識がない」と通報が入りもう1人が病院に運ばれた。サイレン音を聞きグラウンドに駆けつけた職員が、さらに15人倒れているのを発見し午後9時18分に119番。あまりの人数に消防本部はバスを緊急出動させ、7人を搬送した。
 搬送時は重体の学生を含む4人が、意識がなかったり話せなかったりした。小樽署は状況確認のため、参加部員から聴取を進めている。
 大学は「具体的な飲酒量は把握していない」としたが、小樽署によるとグラウンドには大量の空き缶や空き瓶が散乱。焼酎やウイスキーの4リットルボトルはあわせて約10本が空っぽ状態であることが確認でき、ビールや発泡酒のものとみられる空き缶は約60本あった。
 大学には、アメフト部による飲み会が「恒例行事だった」という声も伝わっているという。「1人一升瓶1本(飲む)という話を聞いたことがある」と話す学生も。大学の調査に部員は「酒の強要はなかった」と説明。ただ「1年生が焼き肉を持って行くと酒をつがれ、残せないルールだった」とも話したといい、大学は事実上、強要があったことを認めた。
 大学は「学内にバーベキュー用のスペースを設けており、グラウンドでの飲食は認めていない」と説明。4月には計4度にわたり、全ての新入生や部に対して飲酒への注意喚起をしていた。山本真樹夫学長は「裏切られた気持ち」と話した。
 アメフト部は男女の部員80人が所属し、2010年には全日本大学選手権に道代表として出場。大学は部の活動を無期限停止とし、廃部も含めて対応を検討している。
 【大学での急性アルコール中毒】
 ▼山形大野球部 2011年5月、新入部員歓迎会で、成人部員が急性アルコール中毒に。未成年部員の飲酒も発覚し、直後の全日本大学選手権代表決定戦の出場辞退。
 ▼佐賀大ラグビー部 10年3月、佐賀市内の居酒屋で行われた「卒業生を送る会」で、理工学部1年の男子部員(19)が急性アルコール中毒で死亡。当面の活動を休止。
 ▼山梨大テニスサークル 07年4月、工学部1年の男子学生(19)が死亡。飲み会の3日前に大学は、サークル代表者を集めた研修会で飲み過ぎを警告していた。サークルは無期限活動停止処分に。
 ▼熊本学園大美術部 01年4月、新入生歓迎会で、恒例だった一升瓶回し飲みのパフォーマンス中、1.8リットルを飲み干した男子学生(18)が死亡。部は無期限活動停止に。=年齢はいずれも当時 

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